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あたしに全部見せなさいっ!
第4章 男の子の体
柚留は固まったままだ。
あたしは辺りを見渡して、リモコンを探した。十月も終わりに近づいていて、夜や朝方は特に、肌寒さを感じるようになってきた。暖房を入れてあげる。
それからドアを開け、階下に向かって声を張った。
「勉強全然できなかったから、柚留にもう少し付き合ってもらうね! もう邪魔しないでねーっ!」
「わかったわ! 柚留ちゃんによろしくねーっ」
まだ言うか!
閉めたドアに背をつけながら、立ちすくんだままの柚留に向き直る。
本当は鍵もかけたいんだけど、あいにくあたしの部屋には鍵はついてない。
「何ぼーっとしてんの? 早く脱いで。あたしに全部見せて」
「……全部?」
「そう、全部。柚留のオトコノコなところ、全部見たいの。見せてくれたら、昼間逃げたこと許してあげる」
「……まりねちゃんの機嫌も治る?」
「どーゆう意味よっ」