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第1章 冥府の神ハーデース

しかーし！

そんな略奪の裏側には色々と渦巻く黒い影があるんです。


ハーデースがペルセポネーに恋をしたのはアプロディーテーの策略であるとされている。


(アプロディーテー　：　クロノスによって切り落とされたウーラノスの男性器にまとわりついた泡から生まれた最高の美神として選ばれていますが、気が強く他の女神達との折り合いは悪い方である)


ペルセポネーが、アテーナーやアルテミスにならって、アプロディーテーたち恋愛の神を疎んじるようになったことに対する報復として、冥府にさらわれるように仕向けたとされる。



ある日ハーデースは大地の裂け目から地上を見上げ、そこにニュムペー達と花を摘んでいたペルセポネーが映りました。



そこをアプロディーテーの息子エロースの矢によって射たれ、ハーデースはペルセポネーに恋をしたとされています。