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忘れられる、キスを
第52章 DVD
とっくに限界を迎えそうな自分の昂りに、先輩の手を添えた。
先輩は戸惑いの表情でこちらを見上げる。

……ったく。それ、やばいんだって。

どうすれば、という先輩の問いに答えることなく、その細い手首を掴んで、ゆっくりスライドさせる。
先輩自ら扱いてもらうのもいいが、こうして自慰の道具のようにするのは、背徳感も相まって余計に興奮が高まる。

「………気持ち、いい?」

……いきなり何言い出すんだこの人。

先輩の指先の滑りで一気に限界が近づく。

ダメだ、我慢できない。

このまま先輩の手の中で果ててしまうのも悪くはない。
けれども、それはもったいない。
それに、先輩だって、もっと、シて欲しい、よね?

そっとその手を外し、シャワーで泡を流す。
そのまま湯船に沈み込んだ。
膝の間に先輩を座らせる。
尻に俺のが当たるのか、もぞもぞと居心地悪そうに動いている。

「そっちの壁に、手、ついて?」

有無を言わせず、両手を壁に付ける。
自然と突き出された尻を指先でなぞった。

「ひゃあっ……あっん…!」

ピクピクと尻が反応を示す。
足の間に手を伸ばすと、滑りけのある何かで濡れていた。

「もう我慢できないよね?」

後ろから抱き込み、耳元で囁いた。
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