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忘れられる、キスを
第53章 ふたりぐらし
そこからは我慢が効かなかった。
それでもまだ焦らそうと、入り口での抽送をしてみたが、溢れ出る蜜と蠢くナカにすぐに持っていかれてしまう。
俺の下で、切なげな顔で快楽に溺れる先輩をみるとふつふつと幸福感が湧き上がってくる。

何度目かの激しい突き上げで、俺は自分の欲を先輩のナカにぶちまけた。
先輩も達してしまったのだろう。
繋いだ手からふっと力が抜けて、いつの間にかすーすー寝息を立てている。
素早くゴムを処理して、無防備でだらしない寝顔を拝見する。
小さな胸が上下する。
身体中にある紅い痕が艶かしい。

もっと、欲しい。
この人をもっと、感じたい。

身体の中心から熱を感じた。
湧き上がる欲求を抑えることも出来ず、眠る先輩の身体を弄ぶ。
真っ白で柔らかい尻にキスをしていたら、ようやく目を覚ました。

「こっち側からもシたい」

四つん這いにさせて更に尻を愛撫する。
気持ちいいのだろう、触れるだけでふるふると小さく震える。
ぽたぽたとしとどに溢れる愛液がシーツに染みを作った。

入り口を弄ればあっけなく達し、追い討ちの様に舌を差し込む。
身体が痙攣し、艶やかな嬌声を上げて、先輩の身体がぐったりとベッドへ沈み込んだ。

ふと見れば、先輩の足を一筋の液体が伝って、ベッドへ更に大きな染みを作っていた。
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