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俺はキミだけに恋をする
第1章 prologue
「涼!日直でしょ!理科室準備しないと!」
お昼休みも終わりに近づいた頃、桜から声をかけられた。
「私も手伝ってあげるから」
俺の手をグイグイ引っ張り、理科室へ向かう。
「も~しっかりしなさいよねっ!」
「うん。ごめんね、桜」
実験に使う道具を準備しながら、俺は少し小さな声で言った。
「………いいから。急がないと授業始まっちゃう」
桜はパタパタと準備室へ入っていった。
………桜。ごめんね。
………俺は君を騙してる。