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第3章 episode 2 『真夏の小旅行♡』

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「あれ～まだ大野くんと彩音ちゃん帰ってきてないね！」

「うん。遅くなるんじゃない？」

「桜。あのさ……こっちの部屋来て？」

「うん。２人が帰ってくるまでお邪魔しようかな」

私がそう言うと、「ちょっと待って」と、涼は隣の部屋へ行き、大野くんのバッグを私と彩音ちゃんの部屋に持ってきた。

「桜の荷物これだけ？」

「え？」

………え？え？どういうこと？

涼は私のバッグ持つと、私の手を引いて隣の部屋に入った。

………これってもしかして……

「大野の彼女には、俺と桜が一緒にいたいからこうなったってことになってる」

………なんですってぇ！

「そ、そこまでお膳立てしてあげなくてもいいんじゃない？」

動揺を隠して私が言うと、

「俺は構わないよ。桜と一緒にいたいのは本当だし」

涼は事もなげに言った。