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第3章 episode 2 『真夏の小旅行♡』

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俺に背を向けて水を飲む彼女を見てると、悪戯心が湧いてきて、後ろからギュッと抱き締めた。

「桜。緊張してる？」

「……するよ。一緒の部屋なんて思ってなかったし」

俺の腕に手を添えて桜は言った。

「大丈夫だよ。いきなり襲ったりしないから」

俺が笑って言うと、桜は俺の腕から逃れようと身を捩った。

桜の身体を自分の方に向かせると、正面から抱き締める。

そのうち、桜の手が俺の背中に回された。