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第4章 episode 3 『コスプレで欲情？！♡』

「桜以外の女の子にモテても嬉しくないよ。俺が好きなのは桜だけ。……でも嫉妬してくれたのはちょっと嬉しいかも……」


「私は……自分がすごく心が狭い人間になったみたいで嫌になる……」


「なんだ。それで最近少し元気がなかったのか。俺はずっと桜に片想いしてた頃から、桜の周りにいるヤツらに嫉妬してたよ？」

と涼は私の頭を優しく撫でた。


「両想いになってもそれは変わらない。俺も同じだよ。桜。自分のこと嫌いにならないで。俺はどんな桜でも好きだよ」

「………/////」

私は涼の胸におでこをつけ、俯いた。



「桜？」

「今……顔見ないで。ひどい顔してるから」

「……………」


涼はしばらく私の背中をとんとんと叩いた。


私の心にあったドロドロとした感情が、涼の手で溶かされていった ──。