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My sweet☆Angel 〜恋に落ちた堕天使
第3章 lll

「おはようございます」
「あらまあ、早いねイヴ、おはよう」
「おはようございます、マイヤーさん
ラファエル様のご厚意で今日から雇っていただけることになりました
よろしくお願いします」
「そんなに硬くならなくても大丈夫だよ、あのお方はお優しい方だからね
いいかい、お言い付けをしっかり聞くんだよ、良くしてくださるから」
「はい、頑張ります」
「早速だけどね…これに着替えてラファエル様に朝食を運んでおくれ」
「はい」
イヴはまるで不思議の国のアリスが着ていたようなメイド服と、ラファエルの朝食が入った籠をメイド頭のマイヤーから受け取ると、急いで着替えを済ませ、言われた通り広い城の奥へと進んだ
「おはようございます、ラファエル様
イヴと申します
朝食をお持ちしました」
マイヤーの言い付け通り、ノックはしないで声を掛けながら重いドアを開けると、目の前には見たこともない広い居室が広がっていた
わあ…素敵
窓辺に立っているラファエルが朝日に輝くプラチナブロンドの髪を揺らしながら、こちらを振り向いた
にっこりと微笑むラファエルに、つい見惚れてしまうイヴ
本当にお綺麗な方だわ
まるで天使様みたい
「やあ、イヴ、来てくれたんだね…待っていたよ」
「はい…雇ってくださり感謝いたします
本日からよろしくお願いいたします
何なりとお申し付けくださいませ」
小さな身体をちょこんと折り曲げて両手でスカートを抓んでみせる様子が、なんとも愛らしくて堪らない
満足げに頷くラファエルだった

