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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第9章 RoundⅧ(溺れる身体、心~罠~)♦
 やはり、どう考えても、ここまでの荒淫が胎児に良いとは思えなかった。
 何とか直輝を止めようと口にした言葉だったのだが、赤ん坊の安全というのはかなりの効果があったらしい。やはり、彼も父親としての自覚があるのだ。
 直輝は一、二度軽く突きを繰り返すと、三度目にはひと突きで最奥部を狙った。
「あ? ああーっ」
 不意打ちを食らい、有喜菜は絶叫し、か細い身体を仰け反らせた。
 みっちりと直輝をくわえ込んだ肉筒が烈しく収縮を繰り返し、彼をきつく締め上げる。
 三度目の絶頂はあまりに烈しく、有喜菜は一瞬、意識を飛ばした。しかし、鋭い突きと共に熱い飛沫が最奥の感じやすい場所で弾け、撒き散らされる感覚に我を取り戻す。
「あぁ、ああ」
 感じやすくなった箇所に直接、熱い彼の液体が触れ、内壁へと滲み込んでゆくその感覚はまた格別であった。その場所から全身にひろがってゆく妖しい震えは、まるで小さな泡が次々に生まれては膨らみ、身体中を駆け巡っているかのようでもある。
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