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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第4章 ♠ RoundⅢ(淫夢)♠
男性であれば、夢精とでも呼ぶのだろうが、こういう場合、女は何というのか。いや、呼び方なんて、どうでも良い。自分では全然、興味も執着もないと思っているのに、実は無意識の中に性に対して強い関心を抱いていた。―そう自覚するのはなかなかに勇気の必要なことだった。
特に、どちらかといえば潔癖ともいえる紗英子は、余計に認めるには抵抗のある事実だ。
夫の求めを拒み通した挙げ句、淫らな夢を見て一人で下着を濡らしてしまった。到底、他人に話せるような内容ではない。
それとも、夫があんな誘いを仕掛けてきたから、つい身体だけが反応してしまったにすぎないのだろうか。紗英子本人の意思とは全く無関係のところで、起きた生理的な反応かもしれない。
結局、紗英子はそう結論づけた。そうでもしなければ、あまりに恥ずべき事実に、余計に気が滅入りそうだったからだ。
特に、どちらかといえば潔癖ともいえる紗英子は、余計に認めるには抵抗のある事実だ。
夫の求めを拒み通した挙げ句、淫らな夢を見て一人で下着を濡らしてしまった。到底、他人に話せるような内容ではない。
それとも、夫があんな誘いを仕掛けてきたから、つい身体だけが反応してしまったにすぎないのだろうか。紗英子本人の意思とは全く無関係のところで、起きた生理的な反応かもしれない。
結局、紗英子はそう結論づけた。そうでもしなければ、あまりに恥ずべき事実に、余計に気が滅入りそうだったからだ。