この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第4章 ♠ RoundⅢ(淫夢)♠ 
 身体が情事の後の特有のけだるさに包まれていた。紗英子はゆっくりと瞼を開き、首を回して傍らを見た。すぐ側で直輝が安らいだ寝顔を見せていた。二人きりの寝室に、直輝の規則正しい寝息だけが聞こえていた。
 枕許の置き時計を見ると、針は午前四時を少し回ったところだ。イブのパーティを始めたのは確かまだ日付が変わる前、九時過ぎだったから、少なくとも三、四時間は眠ったのだろう。
 暗い室内はまだ暖房の余熱が残っていた。タイマー設定をしていたので、途中で切れてしまったらしい。紗英子はそろりとベッドに身を起こし、用心しながら降りてヒーターをつけにいった。
 直輝に抱かれた―しかもこんなに烈しく抱かれたのはもう数年ぶりのことだ。いや、不妊治療を始めてからは、極めて儀礼的なセックスしかしなかったから、数年ぶりどころではないかもしれない。
 とはいえ、別に初夜―処女を失ったわけではないから、身体がきついということはない。それでも、久しぶりに男を受け容れた身体はやはり、下半身に鈍い痛みはかすかだけれど残っていた。
 が、身体はだるくても、心は妙に弾んでいる。我ながら現金なものだと紗英子は思う。
 それでも、頬がひとりでにしまりなく緩んでしまうのは、やはり、満たされた妻の余裕というものだろうか。
/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ