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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~
第4章 ♠ RoundⅢ(淫夢)♠
子どものできないセックスなど、何の意味もないものだと思っていたのに、やはり、好きな男とのセックスというのは、そのような理由づけなど越えた極上のものなのだろうか。
まだ余熱があるとはいえ、真冬の早朝はかなり冷える。裸のままの紗英子は小さなくしゃみをし、慌ててベッドに戻った。ほどなくヒーターがつけば、冷え切った空気も直に暖められる。
ベッドに戻ると、再び上掛けの下にすべり込んだ。
紗英子はしばらく直輝の寝顔を眺めていた。何もかもを預けたような、安心しきった表情が微笑ましい。思わず涙ぐんでしまうほど、この男を愛おしいと思えた。
自分の心はとうに冷え切っていたと思っていたのに、まだ夫への愛情は奥底で眠っていたのだ。昨夜、直輝に抱かれたことによって、その眠っていた感情がめざめたのかもしれない。それは長らく放置され、セックスで快感を得ることを忘れてしまっていた紗英子の身体にも似ていた。
まだ余熱があるとはいえ、真冬の早朝はかなり冷える。裸のままの紗英子は小さなくしゃみをし、慌ててベッドに戻った。ほどなくヒーターがつけば、冷え切った空気も直に暖められる。
ベッドに戻ると、再び上掛けの下にすべり込んだ。
紗英子はしばらく直輝の寝顔を眺めていた。何もかもを預けたような、安心しきった表情が微笑ましい。思わず涙ぐんでしまうほど、この男を愛おしいと思えた。
自分の心はとうに冷え切っていたと思っていたのに、まだ夫への愛情は奥底で眠っていたのだ。昨夜、直輝に抱かれたことによって、その眠っていた感情がめざめたのかもしれない。それは長らく放置され、セックスで快感を得ることを忘れてしまっていた紗英子の身体にも似ていた。