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第3章 二番目の妻テミス

メーティスの知恵を効率良く吸収したゼウスは次に『ティタノマキア』では敵同士であったティーターン神族の『掟の女神テミス』に目を付けた


ティタノマキアの敗北によりティーターン神族の地位は著しく低下してしまった


「テミス、同棲しないか？」


ゼウスのそんな言葉にテミスは抵抗せず、テミス(掟・秩序)を同棲させた


そしてテミスにはゼウスの地位を脅かすような、とんでもない予言はなかった為、テミスとゼウスの間に運命の三女神モイライ、季節の女神ホーラ、正義の女神アストライアーをもうけた。


モイライは最初は夜の女神ニュクスの娘であったが、ゼウスは運命を超越し、モイライを自らの子として再誕生させた。


結果として運命すらもゼウスに抗えなくなった



《運命の女神はこのように三女神(クロートー、ラケシス、アトロポスの3柱で姉妹)と考えられていますが、同時に神話はまた、原初にそうであったように、一柱の「運命の女神」（モイラ）も伝えている為、ここからは複数形ならモイライ、単数ならモイラと表記致します》