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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第3章 二番目の妻テミス
ゼウスはさらに人類から火を取り上げたが、プロメーテウスはゼウスの命令に背きながらも、人類が幸せになると信じて火を与えた。



天地創造の力をも持つ「神の焔」を、未熟な存在である人類に渡す事は、神々の間では禁忌となっていた。


人類は火を基盤とした文明や技術など多くの恩恵を受けたが、同時にゼウスの予言通り、その火を使って武器を作り戦争を始めるに至った。


現在に至るまで、火は人類の進化や文明の発達に大きな役割を果たしているが、ひとつ間違えれば、すべてを焼き尽くす恐ろしい火になってしまう。


その行いに怒ったゼウスは、権力の神クラトスと暴力の神ビアーに命じてプロメーテウスをカウカーソス山の山頂に張り付けにさせ、生きながらにして毎日肝臓をハゲタカについばまれる責め苦を強いた。プロメーテウスは不死であるため、彼の肝臓は夜中に再生し、のちにヘーラクレースにより解放されるまで半永久的な拷問が行われていた。





-----これはプロメーテウスの話でもあり、ヘーラクレースの話でもあり、パンドーラーに繋がる話でもあるため、今回の余談はここまでで。

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