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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第4章 三番目の妻ヘーラーをカッコウに変化し◯そうとするが…
ヘーラーは結婚と貞節を司る女神……のはずなのだが、肝心の夫がギリシャ神話『最強最悪の女好き』であり、そのたびにゼウスを叱責して浮気相手に責任を追及するため、嫉妬深く高慢でヒステリックな女神というレッテルと役回りが付いてしまったのですが。
浮気相手から偉大な子供が生まれると知るやその出産を徹底的に妨害する。
動物や怪物の姿に変えてしまう、夫の手にかかって死ぬように仕向けるなど、あの手この手を使って夫に愛された女性を苦しめている。
その女性がゼウスに騙されたり、力ずくで関係を強要されたりした場合(殆どがそうなのだが)ですら容赦はしないのである。
迫害はしばしば生まれてきた子供にまで向けられる。
彼女の職分は結婚と女性の貞操を司ることなので、その秩序を乱し、こともあろうに大神の正妻の座を侵害する者として、夫の浮気相手たちを罰するのには一応大義がある。
とはいえほぼ全ての場合ゼウスが一方的に迫った関係であり、その策略と力から逃れるすべは彼女らにはまず無いのだから、理不尽なことに変わりはない。
なお、ゼウスとの間の一人がオリュンポス十二神の軍神アレースなのですが、ヘーラーとしては、ゆくゆくはアレスを主神の席に着かせたいと思っても不思議はないのですが、それには問題があって、肝心の当人が軍神であるにもかかわらず、彼自身戦場で活躍した武勇伝などは語られず、逆に姉妹でありライバルであるアテーナにコテンパンにやられたり、アプロディーテーとの浮気などばかりが伝えられています。
『血なまぐさい戦争バカ』な為、頭が痛い……。
今回は話が脱線する為に紹介だけにとどめておきます。