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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第7章 レートー

おかげで、大きなお腹を抱えた女神レートーが
「どうかここで子供を生ませてください」
と哀願してもまったく聞く耳を持たず、
「うわーっ!!ウチは絶対ダメっすよ!お願いやからコッチ来ないでください!」
と土地の方から逃げていく有様。
どこにも受け入れてもらえないレートーは途方に暮れ、あちらへ行きこちらへ戻りと、当てもない放浪を繰り返すばかり。
ある日テッサリアのペネイオス河畔に辿り着くと、河は普段からは考えられないほど水かさを増し、轟々と音を立て凄まじい勢いで渦巻いていました。
その様子に自分を拒絶する河神の意思を感じたレートーは河に向かって両腕を差し伸べ、哀れな嘆願者として悲痛な叫びを上げました。
「テッサリアのニンフたち、そして河神の娘御たちよ、あなた方のお父様にどうかその激しい流れを鎮めてくださるようお願いしてください。その髭に腕を絡めて、どうか河の中でゼウス様の子供を生ませてくださるようお願いしてみてください。河神ペネイオス様、どうして今日のあなたはそれほどまでに風と速さを競っているのです? あなたの流れはいつもそんなに速いのですか?それとも私に対してだけは激流になるとおっしゃるのですか?」
「どうかここで子供を生ませてください」
と哀願してもまったく聞く耳を持たず、
「うわーっ!!ウチは絶対ダメっすよ!お願いやからコッチ来ないでください!」
と土地の方から逃げていく有様。
どこにも受け入れてもらえないレートーは途方に暮れ、あちらへ行きこちらへ戻りと、当てもない放浪を繰り返すばかり。
ある日テッサリアのペネイオス河畔に辿り着くと、河は普段からは考えられないほど水かさを増し、轟々と音を立て凄まじい勢いで渦巻いていました。
その様子に自分を拒絶する河神の意思を感じたレートーは河に向かって両腕を差し伸べ、哀れな嘆願者として悲痛な叫びを上げました。
「テッサリアのニンフたち、そして河神の娘御たちよ、あなた方のお父様にどうかその激しい流れを鎮めてくださるようお願いしてください。その髭に腕を絡めて、どうか河の中でゼウス様の子供を生ませてくださるようお願いしてみてください。河神ペネイオス様、どうして今日のあなたはそれほどまでに風と速さを競っているのです? あなたの流れはいつもそんなに速いのですか?それとも私に対してだけは激流になるとおっしゃるのですか?」

