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スケベ爺ゼウスの女の尻を追いかける旅
第7章 レートー
イーリスは天界に戻ると巧みにヘーラーの目を逃れてエイレイテュイアに会い、事情を説明してこっそりと彼女をレートーのもとへ連れてきてくれました。
出産の女神がやってきた途端、まず姉のアルテミスが何の苦しみもなくやすらかに生まれ、そこからさらに1日かけてようやく弟のアポローンが誕生しました。
アポローンが生まれた瞬間、オルテュギアー島の不毛だった大地には一斉に花が咲き乱れ、大地も河も木々の葉も何もかもが黄金に光り輝きました。
光の神の誕生にふさわしいこの奇跡から、オルテュギアー島はそれまでの目立たない島から誰の目にも止まる明るい島になったとして、その名も『デーロス島』と改められ、レートーと双子神の聖地として全ギリシアの尊崇を受けるようになりました。
ヘーラーを怒らせたあの予言の通り、アポローンとアルテミスは容姿においても能力においても水際立った神となり、大いに父ゼウスの寵愛を博しました。
そしてレートーは自慢の子供たちとともにオリュンポスに住まい、他の女神たちから『世界一の御子に恵まれた母君様』と羨まれ、女王ヘーラーを除いては誰にも引けを取ることのない高貴な身分となりました。
あの女神としてはあるまじき迫害に悩まされたことも既に遠い昔の話、今では愛する子供たちに囲まれて至福の生活を送っています。
出産の女神がやってきた途端、まず姉のアルテミスが何の苦しみもなくやすらかに生まれ、そこからさらに1日かけてようやく弟のアポローンが誕生しました。
アポローンが生まれた瞬間、オルテュギアー島の不毛だった大地には一斉に花が咲き乱れ、大地も河も木々の葉も何もかもが黄金に光り輝きました。
光の神の誕生にふさわしいこの奇跡から、オルテュギアー島はそれまでの目立たない島から誰の目にも止まる明るい島になったとして、その名も『デーロス島』と改められ、レートーと双子神の聖地として全ギリシアの尊崇を受けるようになりました。
ヘーラーを怒らせたあの予言の通り、アポローンとアルテミスは容姿においても能力においても水際立った神となり、大いに父ゼウスの寵愛を博しました。
そしてレートーは自慢の子供たちとともにオリュンポスに住まい、他の女神たちから『世界一の御子に恵まれた母君様』と羨まれ、女王ヘーラーを除いては誰にも引けを取ることのない高貴な身分となりました。
あの女神としてはあるまじき迫害に悩まされたことも既に遠い昔の話、今では愛する子供たちに囲まれて至福の生活を送っています。