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真夜中の贈り物
第8章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 前編
「ぬぬっ! さすがはリンデーン随一の剣士と言われるだけはあるな! 見事なる身のこなし!」
「へっ! ホメたって何も出ねえぞ!」
と、軽口を叩きながらもキオは困っていた。
(まいったな、あいつ……降りてこねえのかな)
ジャガマルは遥かに上の岩壁にへばりついたまま、飛び道具による攻撃を続ける構えだ。
俊敏なキオの身体能力をもってすれば、足場を見つけて跳んで届かぬ距離ではないが、それでも攻撃のタイミングは一瞬だろうし、ジャガマルからすればカエル亜人特有のジャンプ力で身を躱すのはたやすい。
クレヴァスの底の庭。
この戦いにおいてはキオに不利なステージと言えた。
シャコン! シャコンッ!
キオを狙った花手裏剣が立て続けに岩壁に刺さる。
「ゲロハハハ! 躱すのが精いっぱいじゃが!」
「ウルセー! 手前こそ、一発でも当ててみやがれ、このド下手! それでも忍者か!」
「ゲロフフフ……拙者、忍者は忍者でも御庭番であるのでじゃがな!」
「へっ! ホメたって何も出ねえぞ!」
と、軽口を叩きながらもキオは困っていた。
(まいったな、あいつ……降りてこねえのかな)
ジャガマルは遥かに上の岩壁にへばりついたまま、飛び道具による攻撃を続ける構えだ。
俊敏なキオの身体能力をもってすれば、足場を見つけて跳んで届かぬ距離ではないが、それでも攻撃のタイミングは一瞬だろうし、ジャガマルからすればカエル亜人特有のジャンプ力で身を躱すのはたやすい。
クレヴァスの底の庭。
この戦いにおいてはキオに不利なステージと言えた。
シャコン! シャコンッ!
キオを狙った花手裏剣が立て続けに岩壁に刺さる。
「ゲロハハハ! 躱すのが精いっぱいじゃが!」
「ウルセー! 手前こそ、一発でも当ててみやがれ、このド下手! それでも忍者か!」
「ゲロフフフ……拙者、忍者は忍者でも御庭番であるのでじゃがな!」