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真夜中の贈り物
第8章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 前編
キオは反駁した。
エクスプローラー同士での争いはご法度だ。
遺跡は全てリンデーンの所有物、ナワバリを主張するなど許されていない。
だが、それは良くある事だった。
自分が根城とするエリアへの侵入を阻むため、その相手を痛めつけ、口封じに殺害するというトラブルは珍しい出来事ではなかった。
そして、そういったトラブルを幾度も潜り抜けているからこそのランカーエクスプローラーなのだ。
従って、キオの反応は素早かった。
一瞬で身を低くして駆け出し、ジャガマルの直下という不利なポジションから遠ざかる。
「逃がすじゃがもんかっ! くらえ花遁、花手裏剣!」
シュルルルル!
鮮やかな紅色の花弁のついた派手な手裏剣がキオ目掛けていくつも放たれる。
「喰らうかよっ!」
右へ左へ、はたまた岩壁を駆け上って上へ下へ、キオは目まぐるしく位置を変えて的を絞らせない。
エクスプローラー同士での争いはご法度だ。
遺跡は全てリンデーンの所有物、ナワバリを主張するなど許されていない。
だが、それは良くある事だった。
自分が根城とするエリアへの侵入を阻むため、その相手を痛めつけ、口封じに殺害するというトラブルは珍しい出来事ではなかった。
そして、そういったトラブルを幾度も潜り抜けているからこそのランカーエクスプローラーなのだ。
従って、キオの反応は素早かった。
一瞬で身を低くして駆け出し、ジャガマルの直下という不利なポジションから遠ざかる。
「逃がすじゃがもんかっ! くらえ花遁、花手裏剣!」
シュルルルル!
鮮やかな紅色の花弁のついた派手な手裏剣がキオ目掛けていくつも放たれる。
「喰らうかよっ!」
右へ左へ、はたまた岩壁を駆け上って上へ下へ、キオは目まぐるしく位置を変えて的を絞らせない。