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真夜中の贈り物
第2章 教官は世界の果ての 前篇
「世界の果てってのはカッコいいかな」
「そうね、世界の果てには春が香るのよ、それがハルカ」
「ちぇっ、洒落た自己紹介だなあ」
「アハハッ!」
「今度はなに?」
彼女が笑い声を上げた理由がわからず、尋ねる。
「洒落た……だなんて、あなた妙にジジ臭い言い回しするのね! しかも、ちぇっだなんて! お芝居みたい……アハハハッ……おっかしい!」
「そ、そうかな……」
そういえば、昔、友達にそんな事言われたことあったな……。
自覚はしていないんだけど。
と、そこで俺たちの前のドアが開いて、中から白衣の女性が現れた。
「月神太陽君……貴方ね?」
俺よりは年上だが、まだ若い、眼鏡をかけた頭のよさそうな女の人だった。
きっと医者か何かだろう。
「そうね、世界の果てには春が香るのよ、それがハルカ」
「ちぇっ、洒落た自己紹介だなあ」
「アハハッ!」
「今度はなに?」
彼女が笑い声を上げた理由がわからず、尋ねる。
「洒落た……だなんて、あなた妙にジジ臭い言い回しするのね! しかも、ちぇっだなんて! お芝居みたい……アハハハッ……おっかしい!」
「そ、そうかな……」
そういえば、昔、友達にそんな事言われたことあったな……。
自覚はしていないんだけど。
と、そこで俺たちの前のドアが開いて、中から白衣の女性が現れた。
「月神太陽君……貴方ね?」
俺よりは年上だが、まだ若い、眼鏡をかけた頭のよさそうな女の人だった。
きっと医者か何かだろう。