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真夜中の贈り物
第9章 クレヴァスガーデンの淫らな花壇 後編
※ ※ ※
リンデーンから遥か東、カエル亜人族の棲む島国ニンジャパン。
忍者の里の忍者屋敷、棟梁に面会する庭師が一人。
「遠路、りんでぇんの偵察、ご苦労だったな、ジャガマルよ」
「もったいなきお言葉にごじゃがまする、お屋方様……」
お屋方様、すなわち棟梁はごく小さな……人型ではない「殿さまガエル」であった。
ただのカエルと違う点と言えば、頭にチョンマゲを結っていることぐらいだろうか。
「して、そこな包みは何じゃ? ずいぶんと大きな包みのようだが……」
「ゲロはっ……お屋方様に献上せんと持ち帰りました手土産にごじゃがますれば」
「ほうほう、りんでぇんは秘宝の産地を聞くが、どのような珍品か」
「しからば……ご覧じゃがあれ」
ジャガマルが包みをほどく。