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真夜中の贈り物
第2章 教官は世界の果ての 前篇
 ナース……というより、エステティシャンとかマッサージ師の人が着るようなデザインに近い彼女の服は、職業的というよりは、妙に襟ぐりや袖口の露出が扇情的で……それにスカートも超ミニだ。

 こちらに歩み寄る一歩一歩の度に、下着が見えてしまうんじゃないかと他人事ながら心配になってしまう。

 そんな姿の彼女に妙な質問をされたものだから、俺の頭には一気に血が昇ってしまった。

「い……いえっ! そんな……そんな事関係ありません! これは訓練ですから!」

「ヤだなー! そんな真面目なお返事!」

「いいえ、これは訓練よ」

 ユリカさんが釘をさす。
 助かった……。

「それじゃ、あとは頼んだわよ、ハルカさん」

「任せといてください!」

 ちょっ……ちょっと……ユリカさん、行かないで!
 俺を……この人と二人きりにしないでくれ!
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