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真夜中の贈り物
第13章 童貞コロシアム

 スタンドは一気に盛り上がり、拍手や歓声、口笛指笛が乱れ飛んだ。

「いいぞおっ……! でも、濡れんの早すぎぃ!」

「雪希ちゃん、あいかわらずド淫乱っ!」

「ア……はぁんっ……あ、ありがとうございます……」

 辱める言葉に恍惚としながらも、雪希はねだるようにオフィシャルボックスの冬馬を見つめた。

 やれやれと言った顔で肩をすくめた冬馬は再びマイクに向かう。

「……OKだ。ハハッ……春日先輩、たいしたハンディにならなくてすいませんね……この女、躾けが行き届きすぎてて」

 そして、おどけた口調を一転。

「やれっ! 雪希!」
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