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真夜中の贈り物
第13章 童貞コロシアム
「それは、雪希ちゃんの弱点です! 見えますか……彼女の尻尾。彼女の弱点はそれです……スボッと引き抜いてやったら悶絶して一発でイッちゃいます! 会長がイカされる前に彼女をイカそうと思ったら……多分それしかないですよ~♪」
明らかに楽しんでいる口調の冬馬。
(イカ……せる……? 先……に? それが……どうしたって……いうんだ)
そういえば、イカせデスマッチだとかなんとか、最初にアナウンスで冬馬が言っていたような気がする。だが、そういうゲームなのだとは説明もなかったし、陽太郎自身そう認識はしていなかった。
ただただ、これは彼を貶めるための屈辱の罠なのだ。
とはいえ、冬馬の口ぶり……もし、この女……雪希をイカせれば、自分の勝ちということになるのだろうか?
勝ったからどうだというのだ?
どうであれ、連中が僕を無事に済ますつもりがないだろうということはわかる。そうでなければ、こんな大事……あり得ないだろう。
(しかし……もし、この女をイカすことができれば……)
陽太郎は、大きく視界を占有する雪希の白くて丸い、ふたつ並んだダチョウの卵のようなヒップをじっと見つめた。