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真夜中の贈り物
第14章 恥虐の性徒指導 受魔淫胎

 千切り裂けた衣服の下からのぞく逞しい男性器に、牝としての本能がいかんともしがたく引きつけられてしまうのだ。まして、媚薬の効果に肉体と心を蝕まれているのだ。

 己の身の内に巣食った淫毒と、そしてサキュバス自身が持つ能力。
 詠にとっては二重の魔力であった。

「さあ、続きをしようではないか。月夜乃詠……魔を退ける者よ。我らの敵をこうして愛でるというのも悪くないものだ」

 シュルルと絹を巻くような音と共に、触手が詠の体にからみつく。

「ああっ!」

 たちまちのうちに、両腕両脚を捕えられ、空中へと持ち上げられてしまう。

「どうした、続けて見せろ。敵である吾輩の前でお前の痴態を晒してみせよ!」

「くっ……そ、そんなこと……ぜ、絶対に……す、するもんですか……」

 だが、その言葉に力はなかった。
 印契を結ぶことで発動する詠の退魔術。腕の動きは抑えられていても、指さえ動かせれば、チャンスはあるのだが……

「やりやすいようにしてやるぞ……」

「うっ、くうっ……」

 インキュバスが腕を掴んだ触手を動かして、詠の手を彼女自身の股間へと導く。そう、指は動かせる。自慰をさせるために、インキュバスはその自由を奪ってはいない。それこそが付け入る隙だというのに!

「ああ……あああ、あああああああっ! 駄目ぇっ!」

 詠の指は退魔の印を結ぶ代わりに、あさましい発情汁湧きだす自らの牝壺の中に挿入された。
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