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真夜中の贈り物
第2章 教官は世界の果ての 前篇
「いっ……いえ、自分で拭きます」
はぐらかされしまった。
そう思いながら、俺は吐き出したものをティッシュで拭き取った。
そこへ、ガチャリと扉が開いて、ユリカさんが戻って来た。
「一回戦終了~♪」
おどけた口調でハルカが言う。
が、女博士はその美貌を曇らせて言った。
「それが……本当に一回戦が始まることになってしまったわ」
きょとんした顔をする俺。
ハルカだけが意味を察したらしく顔色を変える。
俺は尋ねた。
「何ですか……どうしたんです?」
「出撃よ……機兵獣が現れたの。太陽クンはヴァギナスの格納庫へ向かって。今すぐ」
一瞬、何を言われたのか意味がわからなかった。
そして次の瞬間、研究所内に、出撃を告げるサイレンが鳴り響いた。
(後編へつづく)
はぐらかされしまった。
そう思いながら、俺は吐き出したものをティッシュで拭き取った。
そこへ、ガチャリと扉が開いて、ユリカさんが戻って来た。
「一回戦終了~♪」
おどけた口調でハルカが言う。
が、女博士はその美貌を曇らせて言った。
「それが……本当に一回戦が始まることになってしまったわ」
きょとんした顔をする俺。
ハルカだけが意味を察したらしく顔色を変える。
俺は尋ねた。
「何ですか……どうしたんです?」
「出撃よ……機兵獣が現れたの。太陽クンはヴァギナスの格納庫へ向かって。今すぐ」
一瞬、何を言われたのか意味がわからなかった。
そして次の瞬間、研究所内に、出撃を告げるサイレンが鳴り響いた。
(後編へつづく)