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真夜中の贈り物
第3章 教官は世界の果ての 後篇

    ※    ※    ※

「3分よ! 3分!」

 ハルカがわめく。

「いいじゃないですか、3分で倒したってことでしょう?」

 仏頂面で俺。

「よーくなんかないわよ! 3分て! 恥を知りなさい!」

 自分でアレに乗ってみろ。そう言いたいのをグッと堪えて俺はハルカを睨みつける。

 戦いを終えて回収・帰還した俺を待っていたのは、早漏だと責める新たな敵との戦いだった。

 ちぇっ。俺がどんな思いで戦ったと……。

「それぐらいにしなさい、ハルカ」

 傍でやりとりを聞いていたユリカ博士が、見かねてハルカを遮った。

「でも……」

「初陣だったのよ。しかもロクなレクチャーも受けずの。大手柄よ、よくやってくれたわ、太陽クンは。それに、貴女も」

 上手い言い方だ。
 さすが博士ってだけはある。頭がいいなあ。

 クールだけど優しい所もあるし……。

「なーに、ニヤケてんのよ! アタシよりユリカさんのほうがいいとか思ってたら承知しないわよ!」

「お……思ってないですよ!」

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