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真夜中の贈り物
第4章 宰相と姫君の契り
縄で根元を縛られた白い乳房が、綺麗な釣鐘の形となって「上」へと垂れ落ちている。
「上」とは床に向かってだ。
宰相シヂの私邸の隠し部屋では、これまで数多くの女たちが拷問され、躾けを受けて来た。
今夜、そこに連れて来られたのはこの調教部屋の有史以来、最高の性奴隷――この国の王女、ティア・リフレイン姫だった。
諸国に比類なき美女、世界中の誰もがその名を知り、憧れと尊敬、賞賛を惜しまぬうら若き姫君が、あろうことか余す所なくその肌を、その秘所を晒し、逆さ吊りとなっていた。
「あ……う、うう……くっ……苦しいです宰相様ぁ……」
緊縛され、逆流する血液に桜色に染まり始めた細身の、しかし女としての部分は量感たっぷりの淫靡な姿。
その正面のゆったりとしたソファに身を埋めて、逆さ吊りの王女の裸を鑑賞しながらシヂは、満足気に自身のでっぷりと突き出た腹をさすった。
彼もまた一糸まとわぬ姿であり、惜しげもなく裸身を晒している。勿論、誰も老醜の肥満体など見たくはなかろうが、かまうことはない。
ここは、この部屋の中では、彼は宰相ではなく王なのだ。
支配者なのだ。
そして、この小さな薄暗い国には、支配者と奴隷のふたりきりしかいなかった。
「上」とは床に向かってだ。
宰相シヂの私邸の隠し部屋では、これまで数多くの女たちが拷問され、躾けを受けて来た。
今夜、そこに連れて来られたのはこの調教部屋の有史以来、最高の性奴隷――この国の王女、ティア・リフレイン姫だった。
諸国に比類なき美女、世界中の誰もがその名を知り、憧れと尊敬、賞賛を惜しまぬうら若き姫君が、あろうことか余す所なくその肌を、その秘所を晒し、逆さ吊りとなっていた。
「あ……う、うう……くっ……苦しいです宰相様ぁ……」
緊縛され、逆流する血液に桜色に染まり始めた細身の、しかし女としての部分は量感たっぷりの淫靡な姿。
その正面のゆったりとしたソファに身を埋めて、逆さ吊りの王女の裸を鑑賞しながらシヂは、満足気に自身のでっぷりと突き出た腹をさすった。
彼もまた一糸まとわぬ姿であり、惜しげもなく裸身を晒している。勿論、誰も老醜の肥満体など見たくはなかろうが、かまうことはない。
ここは、この部屋の中では、彼は宰相ではなく王なのだ。
支配者なのだ。
そして、この小さな薄暗い国には、支配者と奴隷のふたりきりしかいなかった。