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真夜中の贈り物
第4章 宰相と姫君の契り
(ご主人さまの……お尻……)

 肉の垂れた醜い肉塊。
 なのに何故、こんなにも愛おしく思えるのだろう?

「よいか、これから誓いをして貰うぞ……」

「誓い……?」

「そうじゃ。お前はこの私に全ての愛を捧げる性隷として生まれ変わるのじゃ。その誓いの証を立てるのじゃ」

「それはどのように……?」

「フハッ! フハハハハ! 決まっておろうが! 古来より誓いとは口付けのこと! まったく王女は世間を知らぬ!」

「も……申し訳ございません、ご主人様」

「では、もうわかるな?」

「はい……ご主人様。ティアはご主人様に全ての愛を捧げます」

「クック……それで良い。全てを委ねるがよい。幸せにしてやろう」

「ありがとうございます、ご主人様……」

「それでは……」

 尻が、ティアの整った顔の上にしめやかに降り始める。

 高貴な王家の血筋を伝える気高き息女は、その清純な唇を愛の証の形にして……

 そして、二人の誓いは交わされた。






《宰相と姫君の契り 了》
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