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真夜中の贈り物
第6章 奴隷秘書の、秘めない秘めごと
 秘めごとは夜。
 そんなまっとうな生活はとうに諦めていた。

 外の通りには清々しい空気の中、足早に出勤、登校する人たちの姿。

 だが、そんな平日の朝の日常風景と壁一枚を隔てて、ここ酒倉徳二代議士事務所の応接室では、押し殺すようにして漏れる女の喘ぎ声が響いていた。

「んっ……くっ、あ……アアンッ……」

 美荻野凛々香。
 上半身だけを見れば極普通のスーツ姿。
 20代半ばの歳相応に若さの漲る溌剌とした容貌。

 そして彼女と向き合ってニヤニヤと好色そうな笑みを浮かべているのは、悪趣味な柄の――しかし、カネだけはかかっていそうな生地のタブルのスーツ姿。この事務所の主、都議酒倉だ。

 ソファにもかけず向き合って立つ二人。
 非日常的な光景は凛々香の下半身にあった。
 
 たくし上げられた紺のタイトスカート。
 膝まで降ろされたパンティストッキング。

 ショーツは履いたままだが、そこには酒倉の手が無遠慮に突っ込まれ、その指先につまんだローターが、凛々香の牝の萌芽に押し付けられ、よがり声を上げさせている。

「ひ……ぅぅう……く……ア……アアッ……アアンッ!」
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