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第4章 迷える心

「ごめーん…百合」



「全く……もう!!」


私、ほっぺを膨らませて拗ねてしまう。



何とも子供じみたことしたな、と後悔。




「百合、紹介するね。小学校の頃同じクラスでよく遊んでた、桃井明良くん」


琴子がそのあっくんとやらを、やっと紹介してくれた。




「はじめまして、桃井明良です」



「こちらこそ。私は霧谷百合です。この高校で琴子と知り合ったの」