この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night
第6章 再会

 キスの余韻のせいか、体が余計に感じやすくなっている気がする。
 熱い舌で首筋をなぞられ、宵が壁に体を預けたまま、大きく首をそらす。
 仰ぐように見た空では、傾きかけた太陽がちょうど沈みかけている。
 徐々に日は落ち、辺りは薄暗くなる。

「――はい、消毒終了」

 唐突に、晃は宵からパッと身を離すと、ニコッと笑った。

「……消……毒?」

 頬を赤く染めて、壁に爪を立てるようにして乱れた呼吸を整えていた宵は、消毒という単語を呆然とつぶやいてはっとした。
 そう、消毒だ。晃の唇を消毒しようとしただけなのに、どうしてキスなどする羽目になったのか。
 また、ただの気まぐれで?
 宵は手の甲で自分の唇を拭いながら、晃を睨んだ。

「おまえ……ムカつく」

 わずかにかすれ気味こ声で言うと、晃は苦笑した。

「ごめん、つい」
「ついって……」

 宵は拍子抜けしてしまう。
 素直に反省の言葉を言う晃は、やはりどこかおかしい。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ