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Memory of Night
第6章 再会

 晃と触れている時の感覚。それは夏休みの間、何度も頭をよぎった感覚だった。
 絡みあった視線と視線。

(……前と、違う……)

 ふと、思う。
 間近に映る晃の目は、本気で宵を求めているような目だった。人の反応を見て楽しむようないつもの目ではない。

(なんで……そんな顔っ)

 そんな目をされると、体はますます熱くなる。
 激しいキスに翻弄されて、腰がくだけてしまいそうだった。

「ん……んん」

 抵抗するようにあげられていた声は、だんだんと甘さを含んだ艶めいた喘ぎに変わっていった。
 足が崩折れそうになっても、晃は宵の唇を放そうとはしない。
 口の端から、溜った唾液が一筋こぼれた。
 顎を伝い喉を落ちるのがわかったが、そんなものを気にしている余裕は、もう宵にはなかった。
 やがて晃の唇が、宵のそれからゆっくり離れていく。一瞬だけ名残惜しそうに、宵の姿を視界に映しながら。
 そして、宵の首筋に舌を這わせ、伝い落ちてきた唾液を逆方向から舐めあげた。

「……っん、あっ……」

 喉が鳴った。
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