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Memory of Night
第7章 夏祭
「宵」
どうやら宵はそれを許してくれそうもない。晃は仕方なく、強制的に言うことを聞かせることにした。
晃は、すでに上半身をどうにか起き上がらせていた宵の肩に手をかけ、自分の体重をかけるようにして再び畳の上に押し倒した。
肩にのしかかってくる重みに、宵が怯む。
その隙に、晃はゆかたの帯をほどいて着物を左右に割り開いた。
「な……何を」
「君が抵抗できないようにするんだよ」
宵は快感にひどく弱い。
裏通りでのあの言葉からすると、体の相性は悪くはないのだろう。
宵の耳を甘噛みする。
「ん……っ」
すぐに反応を示す宵に、晃は少しだけ意地悪な気持ちになった。
もともと体格差もあり、さらに両手を封じられては宵に勝ち目などない。
それでも、うっすらとまなじりに涙を浮かべ、意思の強い瞳で睨めつけてくる宵の姿は晃の嗜虐心を煽った。
「――メイクさせてくれるまでやめないよ」
忠告するように言って、晃は宵の胸もとに唇を寄せた。