この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night
第8章 花火

「だって今、ものすごくそんな感じのシチュエーションだし」
「……っ!」

 その途端、宵は自分の今の体勢を改めて思い出してしまい、慌てて晃から体を離した。
 その今さらすぎる反応を見て思わず苦笑してしまう。

「キス以外は何もしないから。いいだろ?」

 言いながら、宵のところへにじり寄る。

「せ、せまってくんな……っ」
「三回だけ」
「三回かよ!」
「じゃあ二回」
「……っ……」

 ずいぶんと勝手で図々しい言い草だ。
 宵は怒って、手の平を振り上げた。
 だがその手が晃の頬を叩く前にキャッチするのは簡単だった。
 だって、宵の抵抗は本気じゃない。

「ダメ?」

 ねだるような視線を灰色の瞳に向けながら、晃がそっと宵の手首に唇を寄せる。
 宵はぐいっと腕を引っ込めた。
 随分な拒否られように、晃は軽く肩をすくめる。
 そして、真摯な面持ちで告げた。

「今日だけだ。これで君を付き合わせるのは最後にする」
「……え?」

 戸惑いの声を上げた宵に、晃ははっきりと頷いた。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ