この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night
第3章 秘密

 学校からの帰り道、宵はいつもの通りをはずれ、人通りの多い町中を歩いていた。
 しばらく行くと、枝分かれした裏通りに出る。宵はその通りを、複雑な道順で進んでいく。
 迷いやすい場所だったけれど、宵には通い慣れた道だった。
 そうして辿り着いたのは、『協立(きょうりつ)総合病院』と書かれた大きな病院だ。中に入ると、病院独特の薬品くさい匂いがした。
 人が溢れる院内で、辺りを見回し宵は目的の人物を探した。

「宵くん?」

 ふいに後ろから肩を叩かれ、宵が振り返る。

「先生」

 来た時間帯が悪かったかもと一瞬思ったが、そうでもなかったらしい。
 そこには、白衣姿の男が立っていた。
 矢部弘行(やべひろゆき)。歳はまだ三十前半と若いが、腕がいいと評判の医師だった。
 茶色い、少し癖のある髪と、まなじりのやや下がり気味な瞳が柔らかな印象を与えている。白衣が清潔そうで、『ハンサム』という言葉がよく似合う男だった。
 そして弘行はある人物の主治医をしている。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ