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Memory of Night
第13章 吉報

「なんで明がここに?」
「なんでって、だからお見舞い」

 病院なんだから当前でしょう、と言わんばかりの顔でそう返され、確かに、とは思うけれど。
 ごゆっくりー、とだけ残し、若い看護婦は部屋を出ていく。
 宵と明は軽い会釈でその姿を見送った。
 そうして明はまた宵に向き直り、付け加えるように言う。

「まあ、クラスの代表でね。倉木先生に頼まれたんだ、あんたの見舞い」
「担任に?」
「そ。本当は先生が来るはずだったんだけど、会議とかで無理みたいで代わりにあたしが。あたし一応学級委員だからさ」
「……そっか。ありがとな」

 儀礼的なものとはいえわざわざ病院なんかに足を運ばせてしまって悪い気がしたが、明はそんなこと少しも気にしていない様子で「いいえー」と笑った。

「あたしも気にはなってたしねー。元気そうで良かったよ。いつ頃退院できるの?」
「知らねー。怪我も熱も良くなったし、もうすぐできるんじゃねえかな」
「……ずいぶんいい加減ね」

 明は呆れたようにため息をついた。

「それより、おまえずいぶん荷物多いな。何その紙袋」
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