この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night
第13章 吉報

 明は指定の学生鞄の他に、大きめのオシャレな紙袋を持っていた。その中には、ほぼ満杯に物が詰め込まれている。
 そんなにたくさん一体何を入れているのか聞くと、明は思い出したように両手を叩いた。

「そうそう、すっかり忘れてた」

 言いながら、紙袋をベッドの上に乗せる。
 それからにんまりと笑って、宵を指さした。

「これ、ぜーんぶあんたへの見舞い品。頼まれたんだよねー、クラスの子たちに」
「はあ!? 誰だよクラスの子って」
「うーんとね。これがあゆちゃん、これが美香。……これゴン太だっけな?」

 赤い紙袋の中からショートケーキやらカステラやら果物やらを取り出し、明は贈り主の名前を挙げていく。

「相変わらずモテモテねー。何このギャグみたいな見舞い品の量」

 大爆笑しながら袋の中を探っている明をよそに、宵は頭を抱えたくなった。
 袋から出てくるのは、見舞いの時の定番である甘いお菓子や果物ばかり。
 ようやく熱が下がり、病院食がなんとか食べられるようになったばかりなのに、こんなもの食べたら胃がどうにかなってしまう気がする。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ