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Memory of Night
第14章 聖夜
このままでは理性が崩壊しそうな気がして晃は宵の体を引き剥がそうとしたが、その前に、宵がこするペースをあげる。
同時に一際強く吸われ、堪えきれずに精を放った。
「んっ……」
くわえたままの唇から、苦しそうなうめき声が洩れる。
宵は目を閉じて、きつく眉根を寄せていた。
そんな表情にさえそそられる。
こくん、と喉が鳴り宵が顔をあげる。
白濁のしたたる口元を手の甲でぬぐいながら、晃に視線を向けた。
「……さっきの……仕返し」
薄い色の舌を覗かせ、かすれた声で言う。
そんな姿はたまらなく色っぽくて、反則だと思う。
――理性なんて、簡単にぶち壊されてしまった。
「あ……っ!」
細い肩を掴み、乱暴にベッドの上に叩きつける。
弾む体を押さえつけ、宵のものを握り込んだ。
「あき……ッ」
「本当に、人の理性ふっ飛ばすのがうまいな、君は。もう止まらない。……手加減しないからね、今夜は」
「や、あ……っ、あ!」
晃は宵の上に覆いかぶさったまま、宵のものを容赦なくこすりあげた。