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Memory of Night
第6章 再会

 外に出ると、陽射しはだいぶ弱まっていた。風もわずかに吹いていて来た時よりも涼しい。
 一体何時間、志穂のところに入り浸っていたのだろうか。
 あいにく、時計は持ち合わせていない。宵が時間が確認できるものを探して辺りを見回しながら歩いていると、突然路地裏から怒鳴り声が聞こえた。

「おい! 聞いてんのかよてめぇ!」
「俺らにたてつこうなんて、いい度胸してんじゃねーか! ああ!?」

 声のした方を振り向くと、そこにはサングラスをかけた金髪の男と、右と左の髪を刈りあげ真ん中だけを残した紫頭の男がいた。
 二人の顔を認識し、宵がわずかに目をみはる。
 二人の顔には見覚えがあった。確か宵の通う南風高校の三年生だ。
 南風高校きっての問題児グループ仲間で、校内では有名だった。
 万引き、カツアゲは日常茶飯事。ドラッグなどにも手を出しているという噂だ。
 宵が一年の頃は校内で見掛けることもあったが、最近は全くと言っていいほど見なくなった。
 もしかしたらとっくに退学になっていたのかもしれない。
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