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第8章 出会い

6時半 待ち合わせの駅前に着いた。

そこには 優ちゃんが 今日買ったワンピースを着て 待っていた。
優ちゃんは 女の私から見ても かわいい。
優ちゃんの隣を通り過ぎる男の人は 振り返る。

（やっぱり かわいいなぁ。）

「優ちゃん。」

優ちゃんが、笑顔で 手を振って応えてくれた。

「ごめんね、待った？」

「ううん！ このワンピース どうかな？」

照れながら、聞いてきた。

「うん。かわいい。優ちゃんは 何着ても かわいいよね。」

優ちゃんは照れた。慌てた感じで 話題を変えた。

「歩ちゃんは、また 遅れるだろうね。」

2人で 笑った。

歩は 待ち合わせの時間を守った事がない。自分が時間を決めても 遅れてくるのだ。