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第11章 再会

歩が付け足す。

「そー、私たちの 上司 って言っても社長の息子で 今は常務。」

ポカンと口を開けている 3人。

「でね、…………。」

私は 続けて話した。
浮気をされた事、相手が高校時代の同級生だった事、その同級生はいつも私の彼を取っていった事、仕事を辞めた事。みんな 黙って聞いてくれた。

「なんだそれ‼︎」

怒った顔で 直志くんが言った。

「でしょ、未唯ちゃん この3ヶ月 大変だったんだよ。」

優ちゃんも 声を大きく賛同した。

「でもね、今は 歩や優ちゃん みんなが居て 楽しいんだよ。でも、駅で 浩隆さんの顔を見て いろいろ 思い出して 怖かった。また、戻りそうで…。」

歩と優ちゃんが抱きしめてくれた。

「弥が 残業で 一緒になってよかったよ。弥 ありがとう。」

歩が弥に 頭を下げた。
弥が照れて 頭を掻く。

「でも、話があるって言ってたぞ。」

「今になって 話ってなんだろ？」

政雄くんが 聞いた。