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Complex
第2章 始動
「あー、大丈夫ですよ。タクシーで…」

突然、綾瀬が身を乗り出したかと思うと、大きな手で肩を抱かれ、そのまま綾瀬の厚い胸に顔が埋まる。

「んっ、綾瀬、さんっ」

久しぶりの男性の香り。
一瞬、我を失いそうになる。

「ね、2人になれるとこ、行こうよ?」

綾瀬の低い声が頭上から聞こえる。
弾力のある胸板は、綾瀬の声に合わせて震えている。

「いや、無理、です…」

「嫌?」

「嫌っていうか、そのー」

「ん?」

友香はなんとか体を綾瀬から離すと、俯いたまま答えた。

「そのー、ダイエット成功しないと、誰かの前で脱げませんっ」

予想外の答えだったのか、綾瀬は爆笑した。
けれども。

またしても綾瀬は身を乗り出す。

「大丈夫だよ。俺、ぽっちゃりしてる子が好みなの。友香ちゃんは全然、太ってない。今のままの友香ちゃんがいい」

「でも…」

さらに綾瀬が体を近づける。

目の前に、綾瀬の顔。
真剣な瞳に目をそらす。

顔にかかる息は、少しタバコの香りが混じっている。

少しでも友香が動けば唇が触れてしまうくらいの、ギリギリの距離。
わずか1、2センチの近さまで綾瀬の顔が近付いているものの、決してそこから触れてこようとはしない。

試されている。

しばらく、身動きも取れないまま、沈黙が車内を包んだ。
目をあげると、綾瀬の瞳にぶつかる。

我慢できなくなり、友香はその唇を自ら綾瀬のそれに重ねた。
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