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Complex
第2章 始動
部屋に入るなり、綾瀬は友香のカーディガンが脱がす。

「あ、あの…」

そのままギュッと綾瀬は友香を抱いた。
心臓の音が響いてしまいそう。
友香は身じろぎして、体を離す。

綾瀬はそのままベッドの隅に腰掛けると、友香を呼んだ。

「おいで」

そういえば、ジムでも同じように呼ばれたな。
友香は観念して、歩みを進めた。

目の前に立つ友香のブラウスのボタンをゆっくりと外していく綾瀬。
その下の薄いキャミソールが覗いた頃、我に返った友香は綾瀬の手を押さえる。

「その、電気っ。消して、ください…」

「だめ。友香ちゃん、見たい」

首を振って拒否する友香に、残念そうにしながらも綾瀬は枕元のボードに手を伸ばす。

「これくらい?」

間接照明の明かりは、まだまだくっきりと友香の体を映している。
首を振る友香を見ながら、一つ一つと順番に消えていく照明。

「これも?」

最後に残った、枕元の照明も綾瀬は消してくれた。

真っ暗な部屋の中、綾瀬が動く音がする、と思った瞬間には腕をとられ、ベッドに押し倒されていた。

「ね、このままじゃ、服しわになっちゃうよ?」

そう言いながらブラウスにまたしても綾瀬の手が伸びる。
まるで友香の姿が見えているみたいに、慣れた手つきでボタンを外すと、スカートのファスナーにも手を伸ばす。

「あ、あのっ、まだ心の準備が…」

「大丈夫だから」

手を押しのけようとした友香の手を払って、綾瀬は友香のブラウスとスカートを剥ぎ取った。
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