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Complex
第1章 回顧
28歳の時。
当時付き合っていた男性にプロポーズされた。
付き合って2年。
友香にしては今までで一番長く付き合った人。
その人がそろそろ言い出すのではないかと思っていた矢先の出来事。
友香は、それを断った。
だって、仕事が楽しかった。
彼は仕事を辞めて欲しがった。
ただのつなぎのはずの仕事だったのに、頑張れば頑張るだけ成果が出始めた時期。
もう少し、頑張りたい。
そのためには、彼氏は邪魔な存在だ。
仕事と彼。
天秤にかけた。
両立なんて甘い言葉は幻想だ。
両立できるはず、と二兎を得ようとすればそこには崩壊しかないと思い込んだ。
その後の友香はがむしゃらに仕事に全てを捧げた。
気がつけば初の女性支店長にまで登り詰めた。
最年少での抜擢にやっかみや嫌がらせももちろんあった。
元々男性社会の中で受ける嫉妬は想像以上だった。
悔しさに泣きそうになる、けれども、泣いている暇があれば一件でも多く成約して結果を残さなければ。
その想いは周りに響き、ついにそのポジションを名実共に手にした頃には30代も半ばになっていた。
当時付き合っていた男性にプロポーズされた。
付き合って2年。
友香にしては今までで一番長く付き合った人。
その人がそろそろ言い出すのではないかと思っていた矢先の出来事。
友香は、それを断った。
だって、仕事が楽しかった。
彼は仕事を辞めて欲しがった。
ただのつなぎのはずの仕事だったのに、頑張れば頑張るだけ成果が出始めた時期。
もう少し、頑張りたい。
そのためには、彼氏は邪魔な存在だ。
仕事と彼。
天秤にかけた。
両立なんて甘い言葉は幻想だ。
両立できるはず、と二兎を得ようとすればそこには崩壊しかないと思い込んだ。
その後の友香はがむしゃらに仕事に全てを捧げた。
気がつけば初の女性支店長にまで登り詰めた。
最年少での抜擢にやっかみや嫌がらせももちろんあった。
元々男性社会の中で受ける嫉妬は想像以上だった。
悔しさに泣きそうになる、けれども、泣いている暇があれば一件でも多く成約して結果を残さなければ。
その想いは周りに響き、ついにそのポジションを名実共に手にした頃には30代も半ばになっていた。