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Complex
第3章 変化
「あれ?今日は元気ないですね」
「いえ、ちょっと、自分のだらしなさが嫌になって」
山口は首を傾げる。
「そのー、土曜日、久しぶりに友達と食事に行って。そのままビール飲んで、何も考えずに食事しちゃって」
ポロリと出た言葉をごまかす。
まさか、気になる人がいるのに、別の男とセックスしました、なんて言えるわけがない。
そもそも、気になるからと言って付き合ってもいないのに綾瀬とも同じことをしているのだ。
「あー、はは。じゃあ今日はリセットするために、少しメニュー変えましょうか」
山口は持っていたバインダーを置くと、なんてことはないように言ってくれた。
「お酒飲んでも、唐揚げ山盛り食べてもいいんです。その後にちゃんとメンテナンスをすれば。特に社会人なんて付き合いで飲みに行くこともあるし、そこはいいんです」
山口の言葉が、何かすんなりと入ってくる。
「例えばカロリー高いものをとっても、たった一瞬でそれが脂肪になるわけじゃないですよ。体の中でゆっくり時間をかけて消化していく。その間にリセットしちゃえばいいんです」
食べ過ぎたら、その後の二日間をメンテナンスにあてる。
いつもよりもバランスよく、カロリーも考えて。
もちろん体を動かすことも忘れない。
なんだか山口の言葉に、救われた。
人間なんだから、間違いはある。
それをどうリセットするかだ。
綾瀬と圭太。
向き合わなくてはいけない。
友香の有給は残り10日を切った。
今の生活もあと少し。
「いえ、ちょっと、自分のだらしなさが嫌になって」
山口は首を傾げる。
「そのー、土曜日、久しぶりに友達と食事に行って。そのままビール飲んで、何も考えずに食事しちゃって」
ポロリと出た言葉をごまかす。
まさか、気になる人がいるのに、別の男とセックスしました、なんて言えるわけがない。
そもそも、気になるからと言って付き合ってもいないのに綾瀬とも同じことをしているのだ。
「あー、はは。じゃあ今日はリセットするために、少しメニュー変えましょうか」
山口は持っていたバインダーを置くと、なんてことはないように言ってくれた。
「お酒飲んでも、唐揚げ山盛り食べてもいいんです。その後にちゃんとメンテナンスをすれば。特に社会人なんて付き合いで飲みに行くこともあるし、そこはいいんです」
山口の言葉が、何かすんなりと入ってくる。
「例えばカロリー高いものをとっても、たった一瞬でそれが脂肪になるわけじゃないですよ。体の中でゆっくり時間をかけて消化していく。その間にリセットしちゃえばいいんです」
食べ過ぎたら、その後の二日間をメンテナンスにあてる。
いつもよりもバランスよく、カロリーも考えて。
もちろん体を動かすことも忘れない。
なんだか山口の言葉に、救われた。
人間なんだから、間違いはある。
それをどうリセットするかだ。
綾瀬と圭太。
向き合わなくてはいけない。
友香の有給は残り10日を切った。
今の生活もあと少し。