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けいやく
第8章 かいほう。
肌に触れるか触れないかの 感触、漏れる息使い。
耳元から 首筋、鎖骨へと 移動する。
不意に 左胸の突起に 暖かさを感じる。
空気が動く、
指先の体温を感じる。
視覚を遮られ、
感覚が 冴える。
「どこも 触れていないのに 感じているのか」
自然と 荒くなる 息使いに 戸惑う。
「ここがほら、固くそそり立って来た」
胸の先端の 空気が動く、
小刻みに 円を書くように。
もどかしく 無意識に 身をよじる。
右胸に 神経を集中している時、
突然、左胸に 甘い刺激が訪れる。
っっあっ
甘い吐息と 共に 声が漏れた。