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けいやく
第9章 そして。
『それって。』
「君は 昔から 鈍かった」
『へっ』
「そして、自分の内に籠ってしまう
そんなに 俺は 頼りないのか」
『ち、違います
私が 弱かっただけです』
そう、弱かった
待つだけで それを 伝えようとしなかった
問題を摩り替えて 向き合うと しなかった
「弱いか。。。
それだったら 俺にも 言える事だ
知絵を 失うのが怖くて このように 君を 傷つけたから」
『傷つけた?』
「滝野と共謀して 君を傷つけた 」
『。。。はじめは そうでしたが 今は そうでもありませんが。。。』
お互い 怖かっただけ、相手が自分から 離れるのが、
疑心。
自分に自信がないから。