この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
けいやく
第9章 そして。
程よい 暖かさになった、お茶をそのまま飲み干す。
昨夜から 殆ど 水分を取っていなかったので 躰が欲していた。
飲み干した カップを置き、
『私は 貴方には 求められてないかと 思っていました』
テーブルの上の ナイフとホークを 手に取り、ルームサービスに 手を付ける。
『貴方は 知ってたのですね』
食事を 口に運ぶのを止め 問う。
「ああ、知絵が 他の男と いたのを この目で見たからな」
『なぜ その時 なにも言わなかったのですか』
「言ったら何か 変わるのか」
『。。。』
「失うのが 嫌っだった」